もう迷わない
ピアノ導入教材の活用法と指導のコツ
教材を「使う」から「共に育てる」へ
2026年6月16日、山響楽器 中山店 AKIRAホールにて
「もう迷わないピアノ導入教材の活用法と指導のコツ」を開催させていただきました。
オンラインでの開催で受講者は30名以上とお聞きしています。
導入教材の選び方に迷ったことはありませんか?
生徒に合うか不安、つまずきやすいポイントがわからないなど、今までお聞きしていた
お悩みに対しての回答をもとに、導入レッスン教材の分析と具体的なレッスン事例などを
みっちり2時間お話しさせて頂きました。
アンケートを読ませていただいて、
「教材研究の大切さ、教材を状況に応じて料理して使うことに共感します」という
言葉から始まり、皆さんの現場のリアルな声がたくさん届きました。
「全部買って研究できない」その気持ち、わかります
新しい教材はどんどん出てきます。でも講師一人でそのすべてを買って、
使って、比較検証すること・・・大事なことですが
時間的にも経済的にも大変な労力が必要になります。
「使ってみた感想などもこうやって教えて頂けるとありがたい」という声、私が長年積み重ねてきた「使ってみたからわかること」を、少しでもショートカットして
皆さんにお渡しできたなら、この講座をやった意味があります。
講師歴25年以上のベテランの先生からも、「ついいつも使い慣れている教材を使ってしまう」という正直な声をいただきました。経験が長いからこそ生まれる“慣れ”。そこに新しい選択肢や視点を持ち込めたことは、私にとってもうれしい発見でした。
「モヤっと」が言葉になる瞬間
最近の曲しか弾きたがらない生徒さんや、グレーゾーンの小学生への対応に悩んでいた、という
先生がいらっしゃいました。基礎もこれから、リズムも難しい。
そんな中で、モチベーションになる曲と一般教材を組み合わせつつ、「こちらの要望も聴いて」と声をかけるという案が「目から鱗だった」というご感想を頂きました。
CポジションからGポジションへの移行でつまずく子、ドファラの指使いで悩む子——
具体的な生徒の顔を思い浮かべながら、「これをうちの子に使ってみよう」と
持ち帰ってくださった様子が伝わってきて、本当にありがたかったです。
「今の悩み事のモヤっとしていたことを言語化、解決してもらえた」という言葉が、
この講座の目的だったのです。
バーナムでさえ、何倍にも成長する
バーナムピアノテクニックのような定番教材でも、弾き方をひと工夫するだけで
拍感がぐっとつかみやすくなる。1番を一音ずつ上げていく弾き方や、
8分音符のときに左手を4分音符にしてみる工夫に、
「なるほど!」という声をたくさんいただきました。
同じ教材でも、料理の仕方次第で生徒の成長のスピードも、楽しさも全く変わってきます。
「バーナムでさえ先生の楽しいアレンジで何倍もの成長が見られ」
「私が楽しくなりました」と
書いてくださった先生の言葉、講師をやっていて一番嬉しい瞬間です。
生徒はひとりひとり違う
同じ年齢の生徒でも、特性によって合う教材は全く違う。
この当たり前のようで見落としがちな視点に、多くの先生が気づきを得てくださいました。
中学生から初めてピアノを習う生徒さん、大人になってから始める生徒さん、
障がいのある方——教室に集う生徒は本当に多様です。
「いろいろな教材についての知識が必要だなと感じました」という気づきは、
まさにこの講座で一番伝えたかったことです。
定番教材だけでなく、それぞれの生徒に合わせて選び、
時に魔改造していく。その視点をお持ち帰りいただけたなら幸いです。
レジュメが「本になりそう」なボリュームで
「レジュメも数ページにわたり、これで本が作れてしまうのでは?と思う充実した内容でした」というお言葉も嬉しかったです。講座中になるべく書き取らず、お話に集中して頂きたかったのです。詳しい資料は、受講中だけでなく、後からの振り返りにも活用していただけているようで安心しました。
poco a poco、教材と一緒に育っていく
教材は「使う」ものではなく、「共に育てる」もの。
生徒と一緒に、そして先生自身も、少しずつ育っていく。
今日持ち帰っていただいたヒントを、まずひとつだけでも、
明日からのレッスンで試してみてください。
ご参加くださった先生方、山響楽器 中山店の皆様、本当にありがとうございました⭕️