「この生徒さんには、どの教材が合うんだろう」
レッスン室の本棚には、何冊もの導入教材が並んでいます。
「ぴあのどりーむ」「オルガン・ピアノの本」
「バーナム」「こどものバイエル」……。
どれも定評のある、素晴らしい教材ばかりです。
でも、目の前の生徒さんと向き合うと・・・
【あれ? 】
人気の教材を使っているのに、途中で止まってしまう・・・
【どうしよう】
「合わないのかな」と不安になり、教材を変えるべきか続けるべきか決めきれない
【どう言えばいいの?】
保護者の方に「進度が遅い気がする」と言われて、どう説明したらいいか分からない
上記のような思いをした先生方がいらっしゃたなら、はっきりと言わせてください!
それはあなたの指導力が足りないからではありません!
教材にはそれぞれ「設計思想」があり、生徒にはそれぞれ「特性」があるのです。
そのふたつが噛み合っていないだけなのです。
私はこの講座を通して
テキストに縛られず、今この時に必要な事を講師自らの体験によって指導する
この大事さを伝えたいと思っています。
教材は「決められた通りに使うもの」ではなく、
「先生と生徒が一緒に育てていくもの」
そんな視点の転換をお話しさせて頂きます。
この講座の土台にある3つの視点をご紹介します。
私が大事にしている視点があります。
それはポリヴェーガル理論・SEL(社会情動学習)・ウェルビーイングというものです。
一つずつご説明します。
生徒さん達が「教材の前で固まってしまう」や「新しいことを始める前に表情が硬くなる」など
神経系の働きから理解しようとするのがポリヴェーガル理論です。
生徒さん達の感情や状態を丁寧に見極め、自分自身や他者との関わり方を育てていくのがSEL(社会情動学習)教育というものです。非認知能力とも言われるものです。
レッスンを通じて「その子が心地よく、その子らしく成長していけているか」を私自身がいつも問い続けているのが「ウェルビーイングの視点」です。
この3つは、今回の講座の内容は3つの視点から考えたものになります。
「教材の設計思想」「生徒タイプを見極める」「詰まった場面への対処法」などをお話しする際にも
それぞれの理論が私の考えるピアノレッスンとどう結びついているのかを詳しくお伝えしたいと考えています。
「講座で目指している4つのゴール」
今回の講座では、次の4つを到達目標として掲げています。
原因を「構造」で理解する
教材が進まない原因を、感情ではなく構造で理解し、整理して頂きたいと考えています。
設計思想と発達段階の「ズレ」として捉える視点をお伝えします。
「変える/継続/併用」を迷わず判断する
「合わない=失敗」という思い込みから離れ、変える・続ける・併用するという判断を
論理的に行えるよう提案します。
教材を「レッスンアイテム」として扱う
「順番通りに進める」という思い込みを手放し、
魔改造・事前準備・迂回教材という3つのアプローチを実践に落とし込めるように提案します。
生徒の特性に合わせて使いこなす
教材の設計思想と生徒の特性を見極め、目の前の生徒ひとりひとりに
最適化した指導を届けられるように提案します。
私自身が日々のレッスンで感じてきた「なんとなくのモヤモヤ」を、
はっきりとした言葉と判断基準に変えていく内容です。
開催概要
日時:2026年9月28日(月)10:30〜12:00(受付10:00〜)
会場:平瀬楽器 藤原台センター
参加費:コミュニケーションカード会員 2,500円/一般 3,000円
お問い合わせ・お申し込み:平瀬楽器 藤原台センター(Tel:078-981-3510)
参考テキスト:全音「バーナムピアノテクニック 導入編」、全音「アルフレッドピアノ」、学研「ぴあのどりーむ」、ヤマハ「オルガンピアノの本」、デプロ「目から耳から感性を育てる ひくのだいすき1・2」、デプロ「こどものバイエル」、デプロ「しってる曲からはじめる 楽しいピアノ・レッスン1・2」、音友「アキピアノ教本」、サーベル「ぐんぐん伸びる ピアノ教本1・2」、サーベル「はじめてのピアノ教本1・2」
導入期のレッスンに自信を持ちたい先生、教材選びの基準がほしい先生に、特におすすめしたい内容です。
次回予告
さて、講座の核心にあるのが「設計思想」というキーワードです。
「教材に優劣はなく、あるのは向き・不向きだけ」
シンプルでいて、それを支えるポリヴェーガル理論の視点について、
シリーズ第2回で詳しくお話ししていきたいと思います。
