10月13日(火)、オリエント楽器 豊川店さまの公開講座で
「『辞めない・飽きない』をつくる指導のコツ 大人のピアノレッスン継続講座」を
お話しさせていただきました。
続いて10月22日(木)には、MPC楽器センター富山でも
「続けたくなる大人のピアノレッスン」をお届けしました。
北陸の先生方とお会いできて、とても楽しい時間でした。
会場にお越しくださった先生方、またオンラインやアーカイブでご視聴くださった先生方、
そして運営いただいた㈱オリエント楽器さま、MPC楽器センター富山さま、の各ごや担当者
様には、講座設営にあたり、ご尽力を頂きまして、本当にありがとうございました。
大人の生徒さんって、子どもとはまた違う難しさがありますよね。
「練習してこられへんかった」「難しいわ〜」。
そのひと言の奥に何があるのか。
今回はそこを、たっぷり言葉にしてお伝えしました。
2会場とも、高い満足度をいただきました
オリエント楽器さまでは、会場とオンラインをあわせて18名の先生方がアンケートに
ご回答くださいました。5段階評価で「非常に満足」が14名、平均は4.72でした。
富山会場では14名がご回答くださり、13名が「非常に満足」、1名が「満足」。
「今後も大人のピアノのセミナーに参加したい」という声も、
全員からいただきました(「内容によって」を含む)。
参考になった項目でいちばん多かったのは「大人の心理」で、14名中12名。
次いで「ウェルビーイング」が7名、「教材・テキスト紹介」が6名でした。
数字ももちろん嬉しいのですが、それ以上に心に残ったのは
びっしり書いてくださったコメントの数々です。一枚一枚、何度も読み返しました。
オリエント楽器豊川店さまで受講された先生方の声
いただいたご感想を、テーマごとに少しご紹介します。
いちばん多かったのは「言葉かけ」
「もう1回弾いて」より「もう1回聞かせて」。その言葉かけが印象に残りました
普段何気なく使っていた自分の声かけにも、ちゃんと意味があったと気づけました
NGワード、私も言っていました……
言葉ひとつで、レッスン室の空気はガラッと変わります。
そこを一緒に確かめられたのが、とても嬉しかったです。
「子どものレッスンにも活きる」
大人向けの講座なのに、「子どもも同じ」「自分自身にも響いた」という声がたくさん届きました。歌の生徒さんに活かしたいという先生もいらっしゃいました。
生徒さんの心に寄り添う姿勢は、年齢を問わないんですね。
「明日からやります!」
レッスンの振り返りをする。今までしていなかったので、これからやります
「比べるのは昨日の自分だけ」を生徒さんに伝えたい
「来てよかった!」と思ってもらえる教室にしたい
HPからの問い合わせ→入会までの導線を見直してみます
体験レッスン前の仕込み、リサーチも改めてやってみます
講座で終わらず、それぞれの教室で動き出してくださる。
講師として、これ以上の喜びはありません。
「自分も大切にしていい」
「自分自身のウェルビーイングは、今まで考えたことのない視点でした」
「気持ちが楽になりました」。
こんな声もいただきました。生徒さんを大切にするには、
まず先生自身が満たされていること。ここが本当に大事なことなんです。
MPC楽器センター富山さまで受講された先生方の声
富山会場でも、心に残るご感想をたくさんいただきました。
「なんとなく」が「具体的」に
大人の生徒さんには、なんとなく相手に合わせてレッスンできているつもりでした。
具体的な声かけの仕方と考え方がわかり、課題が見えてきました
NGなこと、けっこう当たり前にやっていました
素敵な言葉かけ、そしてタイミングまで教えていただき、早速取り入れたいです
寄り添う指導と、曲選び
資料の最初にあった「寄り添う指導」という言葉。私も大切にしています
超入門の導入テキストや曲選びに迷っていました。
こちらから提示できる曲を選んでおくことの大切さに気づきました
教室の立ち上げ時期なので、体験レッスンのシナリオやテキストの完全ガイドがありがたかったです
長く通ってくださる生徒さんと、ともに
20年ほど続けてくださる大人の生徒さんがいる、という先生からのご感想です。
最近は指の力や記憶の衰えを感じる。子どもとは違う「成長」に向き合いながら
レッスンしているけれど、相談できる先生がいなかった。今日のお話で安心できました、と。
読みながら、胸がじーんとしました。
長く続けてくださるからこそ出会う悩み。
それは先生がひとりで抱えなくていいものなんです。
「ピアノに来てよかった」
「生徒さんに『ピアノに来てよかった、音楽って楽しい!』と思ってもらえるように、
明るくレッスンしたい」。そんな決意を書いてくださった先生もいました。
親子やおじいちゃん、おばあちゃんへと、
少しずつ大人のレッスンの輪を広げたい、という声も届いています。
なぜ「言葉かけ」がこんなに響くのか
大人の生徒さんの「難しい」「練習できなかった」は、
離脱のサインであることが少なくありません。
その背景には、心と身体の状態があります。
ポリヴェーガル理論では、人は「安全だ」と感じているときに、
はじめて人とつながり、学び、遊ぶことができると考えます。
お仕事や家庭で疲れた大人の生徒さんが、
レッスン室で「ここは安心できる場所だ」と感じられるかどうか。
先生の声のトーンや表情、言葉の選び方は、そのスイッチに直接触れているんです。
SEL (社会性と情動の学習)の視点で見ると、
「比べるのは昨日の自分だけ」という言葉は、
自己認識と自己肯定感を育てる関わりです。
他人と比べて落ち込みやすい大人だからこそ、効いてくる言葉なんですね。
そしてウェルビーイング。
生徒さんが「来てよかった!」と思える教室は、
先生自身が心身ともに健やかでいてこそ生まれます。
先生の安心は、生徒さんにもちゃんと伝わります。
「その人にはまる言葉を見つけるのが難しい」というご感想もいただきました。
本当にそうですよね。正解はひとつではありません。
だからこそ、生徒さんの心の状態を観察する目を持つことが、
いちばんの近道だと私は思っています。
「相談できる先生がいなかったので、安心できました」という言葉も、
まさにここにつながります。
先生自身が「ひとりじゃない」と感じられること。
それが、生徒さんを安心させるレッスンの土台になるんです。
次回は11月19日(木)カワイ梅田(大阪)です
同じテーマの講座「『辞めない・飽きない』指導のコツ 続けたくなる大人のピアノレッスン〜集まる・続く・選ばれる 大人の心理に寄り添う指導のコツ〜」を、11月19日(木)にカワイ梅田で開催します。関西の先生方、お待ちしています!
日時:2026年11月19日(木)10:30〜12:30
会場:カワイ梅田 コンサートサロン「ジュエ」(大阪駅前第3ビル1F)
受講料:会員1,500円/一般2,000円(各税込)※会員=音研会・PTNA・JPTA・カワイメンバーズ・KPA
お申し込み:カワイ梅田(〒530-0001 大阪市北区梅田1-1-3 大阪駅前第3ビル1F)TEL 06-6345-8050/FAX 06-6345-8863/E-mail umeda-shop@kawai.co.jp 参考テキスト
「レッスンへ行くのをやめようと思ったけど、今日来てよかった」。
そう思ってもらえる最初の言葉かけから、一緒に考えましょう
大人の生徒さんが「辞めない・飽きない」レッスンのヒントを、
実例たっぷりでお伝えします。
大人の生徒さんがいらっしゃる先生も、
これから大人の生徒さんを迎えたい先生も、ぜひお気軽にお越しくださいね。
オリエント楽器 豊川店さま、MPC楽器センター富山店さま
そして、受講して下さった皆さま本当にありがとうございました、
またお会いできる日を楽しみにしています。